Amazon SESが簡単に使えてパワフルかつ費用対効果が高いことに気がついたお客様は、このサービスを多用しています。
Amazon Simple Email Service (Amazon SES) はバルクまたはトランザクションメールの送信作業を大幅にシンプルにしてくれます。数分以内に数百万人の受信者に同じEメールを送信することができます。一度に一人にパーソナライズもしくはカスタマイズしたEメールを送信することもできます。選択したオプションに関係なく、Amazon SESはメッセージの高いデリバリー性能を維持するために(なるべくメールが受信者に届くよう)最善に尽くします。
Eメールを送信するアプリケーションを構築する時、おそらくバウンスやクレーム(complaint)のような一般的なシナリオを処理する方法をテストしたいでしょう。しかしながら、Amazon SESはメールを送信することによって生成されたバウンスやクレームの数を監視し、送信クォータを制御するのに、この情報を使います。したがって、今まではこのようなアプリケーションを構築することは簡単ではありませんでした。おそらく今までは、自分自身で外部のテスト用のアドレスを作成し、マニュアルでバウンスを生成したりしていたことでしょう。残念ながら、このテストは送信クォータにカウントされ、あなたの評判に影響を及ぼす可能性がありました。
今日は、送信クォータもしくはそれを引きおこすバウンスとクレームメトリクスに影響を与えることなく、アプリケーションをテストすることが可能になるAmazon SES Mailbox Simulatorを紹介いたします。 Mailbox Simulatorによってホストされている特定のEメールアドレスにテストメールを送信することができます。各アドレスは特定の定型レスポンスを持っています。Amazon SESのサンドボックス内で実行されている場合でもこれらの新しいアドレスにEメールを送信することができます。
この新しい機能を使えば、アプリケーションがそれぞれのシナリオで意図したとおりのレスポンスを返すかどうかを確認することができます。こちらが用意したメールアドレスです。
success@simulator.amazonses.comに送信されたメールは、 正常に配信されたものとして扱われます。
SendEmailもしくはSendRawEmailからの正常な戻り値以外の確認は受けとりません。
bounce@simulator.amazonses.comに送信されたメールは、SMTP 550 ("Unknown User")のレスポンスコードで拒否されます。Amazon SESは事前に設定した方法に従い、EメールもしくはSNSでの通知によってバウンス通知を送ります。Mailbox Simulatorのアドレスは通常、激しいバウンスが発生した場合に起こりうるブラックリスト化を行いません。
ooto@simulator.amazonses.comに送信されたメールは、正常に送信されたものとして扱われます。 さらに、Mailbox SimulatorはAmazon SESに不在メッセージ(OOTO)を返信します。この返信は通常の方法(EメールかSNS通知)でアプリケーションに転送されます。
complaint@simulator.amazonses.comに送信されたメールは受信者のEメールアプリケーション内で受信者が“スパム”だと設定し、ISPがAmazon SESにクレーム応答を送信するといったケースをシミュレートします。Amazon SESはEメールもしくはSNS通知を使ってクレーム通知をアプリケーションに送信します。
blacklist@simulator.amazonses.comに送信されたメールはAmazon SESが送信をブロックし、"Address Blacklisted" エラーメッセージを含んだMessageRejectedエラーを返します。
Mailbox Simulatorに送信されたメールは最大送信レートにより制限されますが、送信クォータにカウントされたり、配信性能のメトリクスに影響を与えたりすることはありません。"Address Blacklisted" エラーメッセージを生成するものを除いて、各Eメール毎に通常の料金がかかります。
PS - Amazon SESについてさらに詳しく知りたい方は、プロダクトマネージャであるChris Wheelerへのインタビューも是非ご覧ください。