ご存知のように、Amazon S3で静的なWebサイトのホスティングをすることができます。S3を使うことで、Webサーバーをセットアップしたり、監視したり、スケールさせたり、管理する手間なく、非常に安価に、考えうるどんなレベルのトラフィックもさばけるようになります。利用料金は、実際に消費したストレージと帯域幅にしかかかりません。
S3のWebサイトのホスティング機能はお客様に非常に人気のある機能ですが、本日さらに、ユーザー体験をより制御することができるようになる新しい2つの機能を追加しました。
- ルートドメインでWebサイトをホストできるようになりました。(例. http://mysite.com)
- Webサイトのトラフィックを他のドメインにリダイレクトすることができる、リダイレクションルールが使えるようになりました。
ルードドメインでのホスティング
ウェブアドレスに"www"を指定せずに、Webサイトにアクセスできるようになりました。以前は、ルートドメインへのリクエストをAmazon S3でホストされたWebサイトへリダイレクトするプロクシサーバーを使う必要がありました。これには、余計なコスト、作業がかかり、障害が起こりうる部分を増やしてしまうという問題がありました。しかし本日からは、"www"、ルートドメインのどちらのアドレスでもS3の高可用性とスケーラビリティーを活用できるようになります。ルートドメインで静的なWebサイトをホストするためには、対象のドメインのDNSデータをAmazon Route 53を使ってホストする必要があります。
AWS Management Consoleを使って設定を行う方法は次のとおりです。
- Amazon S3のManagement Consoleで、wwwのサブドメインと同じ名前のS3バケット(例 www.mysite.com)を作成します。Static Website Hostingのタブをクリック、展開し、Enable website hostingを選択します。インデックスドキュメント(例えば、index.html)を指定し、全てのウェブサイトのコンテンツをバケットにアップロードします。
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- もう一つのS3バケットをルートドメイン名(例. mysite.com)で作成します。Static Website Hostingのタブをクリック、展開し、Redirect all requests to another host nameを選択、ステップ1で作成したバケット名(ここではwww.mysite.com)を入力します。
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- Amazon Route 53 のManagement Consoleで、対象のドメインに2つのレコードを作成します。ドメインのDNS hosted zoneにA (エイリアス)レコードを作成し、AliasをYesにし、ルートドメイン名に対応する値を選択します。
CNAMEレコードを作成し、最初のバケットのS3 website endpointの値を設定します。
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リダイレクションルール
Webサイトのリダイレクション機能も拡張しています。自動的にリクエストをリダイレクトするためのリダイレクションルールのセットを関連づけることができるようになりました。ルールを使うことでサイトの論理構造の変更をスムースに行うことができます。また、サイトが進化したり、要求が変わったために、ページやページに関連するグループを(EC2などを使った)動的ホスティングにスイッチするような場合にも使えます。
Amazon CTO のWerner Vogelsはすでに彼のブログにてルードドメインサポートを使いはじめています。詳しくは彼のブログ記事をご覧ください。その他にもsetting up a static website using Amazon S3のチュートリアルやAmazon S3 Developer Guideに有益な情報があります。
もし静的なWebサイトを構築、維持するのを助けるサイトを探しているのでしたら、Mick Gardnerの最近の記事、An Introduction to Static Site Generatorsが参考になるかもしれません。