Amazon Relational Database Service (RDS)はIT活動の中で最も複雑なもののとひとつ、リレーショナルデータベースの管理、スケーリング、高速で予測可能なパフォーマンスと高可用性を提供することを、シンプルにするために設計されました。
RDSの活用事例
Amazon RDSがサービスを開始してから3年半で、非常に多くのことが起こっています。Amazon RDSは、今や、あらゆる規模の数万におよぶビジネスにおいて、ミッションクリティカルなデプロイに使われています。
これらのお客様においては、それぞれ、月間、数兆におよぶI/Oリクエストを処理しています。サムスンや、ユニリーバのようなエンタープライズ、
FlipboardやAirbnbのようなWebスケールのアプリケーション、
NASA JPLやObama for Americaのような大規模組織に積極的に採用されています。
RDSのイノベーション
RDSは3つの主要なデータベースエンジン(MySQL、Oracle、SQL Server)をサポートしており、9つ全てのAWSリージョンでご利用いただけ、要望の多かった50以上の機能を追加してきました。RDSのサービスを開始してから追加してきた機能のタイムラインは次のとおりです。

このタイムライン上の特に重要な機能について、いくつか詳しく見てみましょう。
- 複数のデータベースエンジンのサポート - MySQLに加え、Oracle Database、Microsoft SQL Serverをサポートしています。
- Multi-AZ 配備 - マスターと異なるアベイラビリティゾーンに完全同期のレプリケーションを作成する可用性の高いデータベースの配備を実現できる機能です。障害を自動で検知し、自動でフェイルオーバーします。
- リードレプリカ - 簡単に1つのデータベースの容量の制約を超えて、弾性的にスケールアウトできる、読み込みの多いデータベースワークロードのための機能です。必要であれば、リードレプリカをマスターに昇格することもできますし、AWS Management Console を介してレプリケーションのステータスを直接監視することもできます。
- プロビジョンド IOPS - Amazon RDS Provisioned IOPSは高速で予測可能、かつ一貫した I/O 性能を提供するために設計され、I/O集中型のトランザクショナル(OLTP)なデータベースワークロードに最適化されたストレージオプションです。1つのデータベースあたり、最大3TBのストレージ、30,000 IOPSまでプロブジョンすることができます。
- データベースのログへのアクセス - データベースの問題を解決するために、AWS Management Console を使って直接、様々なデータベースのログファイルを閲覧したり、ダウンロードしたりすることができます。
- EmailやSMSを介したDBの通知 - フェイルオーバー、ストレージの容量不足、レプリケーションの状態の変化などのデータベースイベントが発生したとき、EmailまたはSMS通知を受けとることができます。
冒頭で紹介したように、これらのイノベーションは数百万のユーザーに利用されている世界で最も人気のあるアプリケーションのいくつかにパワーを提供しています。
GA (General Availability) & RDS SLA
上記で紹介した非常にリクエストの多かった機能を追加した後、Amazon RDSを"一般提供開始"といたしました。
複数の市場セグメントで多くのお客様に採用いただいていること、数多くの新機能、および、AWSの豊富な運用経験により、本日、Amazon RDSのService Level Agreement (SLA)を、マンスリーベースで、Multi-AZデータベースインスタンスの場合、99.95% の可用性であると発表いたします。 このSLAはMulti-AZ 配備をサポートする、MySQL および Oracle データベースエンジンで利用可能です。 Multi-AZのデータベースインスタンスの可能性が99.95%を下回る場合(1月あたり、22分以上使用不能となった場合)、サービスクレジットを受けとる資格があります。 この新しいAmazon RDSのSLAは最も要望が多く、ミッションクリティカルなワークロードをAWSクラウドで信頼性高く実行するための追加の信用を与えるよう、設計されています。 Amazon RDSのSLAについてさらに詳しい情報については、http://aws.amazon.com/rds-slaを御参照ください。