多くの企業が、トランザクションデータをある場所から別の場所に移動する必要に直面しています。 企業が、全体的なITアーキテクチャーの中心部分をクラウドで構築したり、クラウドに移行するにつれて、この必要性は、組織の規模、範囲、複雑さに平行して、大きくなっていっています。 アプリケーションのユースケースは、マスタートランザクションデータベースを、読み取り専用のセカンダリーデータベースに移行したり、アプリケーションをオンプレミスからクラウドに移行したり、物理的に離れた他のデータセンターに冗長化のためのコピーをしたりと、多岐にわたります。 あるアプリケーションで実行されるデータベース内で生成、保存されるトランザクションは、処理、分析され、中央の場所に集約することができるように、コピーをする必要があるかもしれません。
多くの企業やその部門がAmazon Relational Database Service (RDS)を利用した、クラウドベースのデータ・ストレージ・モデルに移行しています。4つの非常に人気のあるリレーショナルデータベース(Oracle、MySQL、SQL Server、PostgreSQL)をサポートするRDSは、企業規模、企業形態を問わず、多くの企業に採用されています。 Amazon RDSの利用者は、オンプレミスデータベースの時代にはやらなくてはならなかった、重要だけれども、退屈で面倒なデプロイ、メンテナンス、バックアップといった多くのタスクの面倒をRDSが見てくれるという事実を気に入っています。
Oracle GoldenGate
本日、RDS Oracleをご利用のお客様は、Amazon RDSと一緒にOracle GoldenGateをご利用いただけるようになりました。RDS Oracle データベースインスタンスは、GoldenGateによるレプリケーション操作のソースまたはターゲットとして利用できます。
Oracle GoldenGateは2つのOracleデータベース間のトランザクションデータを収集、複製、管理することができます。 これらのデータベースは、オンプレミスまたはAWSクラウド上でホストすることができます。 両方のデータベースがAWSクラウド上に配置する場合、両方が同じリージョンにあっても、別のリージョンであっても問題ありません。 クラウドベースのデータベースは、RDS DBインスタンスでも、サポートされるバージョンのOracleデータベースを実行しているAmazon EC2インスタンスでも構いません。つまり、非常に柔軟性が高いということです!例えば次のような4つのシナリオも可能です。
- オンプレミスデータベースをRDS DBインスタンスへ
- RDS DBインスタンスをRDS DB インスタンスへ
- EC2でホストされているデータベースからRDS DBインスタンスへ
- RDS DBインスタンスから別リージョンのRDS DB インスタンスへのクロスリージョンレプリケーション

また、Amazon RDS用のGoldenGateを使って、Oracleの新しいメジャーバージョンへのアップグレードを行うこともできます。
はじめに
上記のシナリオからわかるように、EC2インスタンス上で、GoldenGate Hubを実行する必要があります。
このインスタンスは、予想されるトランザクション量を処理するための、十分な処理性能、ストレージ、およびRAMを持っている必要があります。
Supplemental loggingがソースデータベースで有効になっている必要があり、archived redo logsを保持しなければなりません。
ソースおよびターゲットデータベースは、非常に特定の権限をもった、GoldenGateユーザー用のユーザーアカウントが必要です。
すべてを設定したら、Oracle GoldenGateが提供するExtractとReplicatのユーティリティーを使用します。
Hubのインストールおよび設定、ユーティリティーの実行方法など、必要な情報はAmazon RDS User Guideに全て含まれています。
-- Jeff;
この記事はAWSシニアエバンジェリスト Jeff BarrのAmazon Web Services Blogの記事、 Use Oracle GoldenGate with Amazon RDS for Oracle Databaseを 堀内康弘 (Facebook, Twitter)が翻訳したものです。