Amazon Relational Database Service (RDS) は、多くのシステム管理者やDBAの時間を費やしてしまっていた日々の面倒な作業のほとんどの面倒を見てくれます。 ハードウェアのプロビジョニング、OSやデータベースのインストールやパッチ当て、バックアップ、監視、フェイルオーバーといったことまで心配する必要はありません。その代わり、アプリケーションの開発やデータの分析などに投資することができます。
複数バージョンのエンジン
RDSは複数のバージョンのMySQL、Oracle、SQL Server、PostgreSQLデータベースエンジンをサポートしています。 現在サポートしているMySQLのバージョンは次の通りです。:

希望のバージョンを選択し、数分でRDSのDBインスタンスを作成することができます。
アップグレードのサポート
本日、Amazon RDSを拡張し、MySQLのDBインスタンスをバージョン5.5からRDSでご利用可能な最新のリリースである5.6シリーズにアップグレードできる機能を追加いたしました。
既存のインスタンスをアップグレードするためには、新しいリードレプリカを作成し、それをMysQL 5.6にアップグレードし、既存のマスターに同期が追いついたら、新しいマスターに昇格します。このステップは、AWSマネジメントコンソールから、開始し、監視することができます。さらに詳しい情報については、Amazon RDS ユーザーガイドの「Upgrading from MySQL 5.5 to MySQL 5.6 」を参照ください。
本日のリリース後に作成するMySQL 5.5のインスタンスは、Modifyオプションを選択して、最新のバージョンであるMySQL 5.6にアップグレードすることができます。RDSのリードレプリカを使っている場合は、マスターをアップグレードする前にそれらをアップグレードしてください。
MySQL 5.6は、クラッシュセーフスレーブ (リードレプリカ)、改良されたクエリオプティマイザ、改良されたパーティショニングとレプリケーション、NoSQLスタイルの memcached API、より良いモニタリングといった、多くの重要な新機能およびパフォーマンスのベネフィットを提供します。
InnoDBストレージエンジンはバイナリログアクセスとオンラインのスキーマ変更をサポートするようになり、テーブルの他の操作と一緒にALTER TABLEの操作を行うことができるようになっています。 エンジンはクエリのパフォーマンスを向上させ、安定させることを目標に、オプティマイザの統計のレポートのジョブをより良くしています。強化されたロック機構は、システムの競合を低減し、マルチスレッドパージは1つ以上のテーブルにまたがるパージ操作の効率を高めます。
アップグレードの計画
RDS DBインスタンスに適用可能なアップグレードの方法に関係なく、アプリケーションがMySQL 5.6と互換性があることを確認する必要があります。このことについてのさらに詳しい情報については、Upgrading an Instanceのドキュメントをご覧ください。
-- Jeff;
この記事はAWSシニアエバンジェリスト Jeff BarrのAmazon Web Services Blogの記事、 MySQL 5.5 to MySQL 5.6 Upgrade Support for Amazon RDSを 堀内康弘 (Facebook, Twitter)が翻訳したものです。