Amazon Relational Database Service (RDS)の良いニュースがあります。DBインスタンスとしてOracle Database 12c (正確にはバージョン12.1.0.1.v1)が起動可能になりました。
Oracle Databaseのこのバージョンには500を超える新機能が含まれています!以下は私が興味深いポイントと思う機能です。
Data Redaction– SSN(米国社会保障番号)、クレジットカード番号といった機密性の高いデータフィールドをマスクし、クエリーの結果に出ないようにすることが可能です。"Introduction to Oracle Data Redaction" (英文、日本語訳はこちら)に詳しい説明があります。
Adaptive Query Optimization– これはSQLステートメント実行時に統計情報を集め、そのデータをもとにクエリーオプティマイザーが実行計画の最適化を行う機能です。"Optimizer with Oracle Database"(英文)というOracle 12cのホワイトペーパーに詳細があります。
Inline PL/SQL Functions and Procedures–ストアドプロシージャやストアドファンクションをWITH句の中に書き(インラインオブジェクト)、これをクエリーから使うことが可能です。詳しくはWith Clause Enhancements in Oracle Database 12c(英文)に記載されています。
Top-N Queries– 並べ替え後(Order by)のセットから、最初のN件、もしくは最後のN件を取得でき、結果のページングが簡単に取得できます。こちらのブログ - Row Limiting Clause for Top-N Queries in Oracle Database 12c (英文) に分かりやすい例が書かれています
APEX Update– Oracle Application Express バージョン4.2.6の機能を活かすことができます。Application Express Release Notes (英文、日本語訳はこちらですが、版が異なります)には、新機能が紹介されており、RDSドキュメントのAPEX Optionsには使い方が説明されています。
本日からお使いいただけます
本日からAWS Management Console、AWS Command Line Interface (CLI)、AWS Tools for Windows PowerShell、CreateDBInstance API(※このAPIのドキュメントは現在英語のみの提供です)、 AWS CloudFormationテンプレート等から、RDSのインスタンスにOracle Database 12cをご利用いただけます。RDSドキュメントのOracleセクションにはパラメータの変更、APEXオプションの変更、その他この新バージョンのOracleを使う上での説明が記載されていますので、ぜひお読みください。
※補足:ブログ執筆時点ではRDSの日本語ドキュメントがまだOracle 12cに対応していませんでした。もし12cについての記述が見つからない場合は、表示を英語に切り替えてご利用ください。
— Jeff; (翻訳:下佐粉 昭)