我々はAmazon EC2 Container Serviceを昨年秋のAWS re:Inventでlaunchし、今年の4月に本番環境利用可能にしました。それから数多くの改善を行ってきたので、それらを振り返ってみるいいタイミングかと思いました。AWSのお客様はすでにEC2 Container Serviceをうまく使われていて、そのなかでいくつかのストーリーも共有したいと思います。彼らは自身でクラスタを構築、スケール、そして管理することなく、高いパフォーマンスと柔軟なリソーススケジューラを手に入れられた事実を非常に喜んでいます。
最新の機能
我々は非常に多くのフィードバックと機能要望をこの製品に対して頂いています。皆さんは、ツイート、email、Amazon ECSフォーラムへの投稿、ブログ投稿、プライベートなミーティング、そしてAWS Summitなどで、何を必要としているかを我々に伝えて頂いています。我々はこれらフィードバックの全てが素晴らしいものだと思っていて、可能な限り理解し我々のロードマップに反映していっています。以下が、2015の前半でロードマップとしてリリースしてきたものになります。
- 2月 - プライベートのDockerレジストリのイメージのサポートを追加し、さらにコンテナ間で情報共有をできるようにデータボリュームのマウントをサポートしました。US East (Northern Vriginia)リージョンでの最初のリリースに続いて、US West (Oregon)リージョンでも利用可能にしました。
- 3月 - リージョン拡張を進めて、大西洋を超えてEurope (Ireland)リージョンで利用可能にしました。
- 4月 - サービスは一般利用可能となり、またロングランニングアプリケーションのための新しいサービススケジューラ、負荷分散、コンソールのサポート、そしてCloudTrail連携を追加しました。リージョン拡張も引き続き、太平洋を超えてAsia Pacific (Tokyo)リージョンで利用可能となりました。さらにリージョン拡張は続き、Asia Pacific (Sydney)リージョンが追加されました。
- 6月 - CloudFormationのサポート、リモートからECSエージェントをアップデートする機能、Task Definition登録解除と環境変数の上書き機能、という3つのリリースを行いました。
- 7月 - Task DefinitionのポートとしてUDPプロトコルが使えるサポートを追加しました。
お客様から
我々のお客様はとても素晴らしいEC2 Container Serviceの使い方をしており、しばしば大きなクラスタ上で本番のアプリケーションを稼働させています。こちらが我々に共有して頂けたいくつかのサンプルです。
- Courseraはこのサービス上で大規模なバッチジョブを走らせています。彼らは2ヶ月でプロトタイプを作って稼働させ、今では、数時間もかかっていたソフトウェアの変更を数分でデプロイできるようになり、動的な負荷に合わせたスケールアップもできるようになりました。より詳細な情報は、Coursera Case Studyをお読み下さい。
- RemindはEC2 Container Serviceを使って彼らのEmpire PaaSをAWS上で動かしています。Dockerコンテナを使って依存関係を隔離し、彼らの開発環境の生産性を向上させ、可動部分の数を制限することができ、全体リソースの利用率を向上させています。より詳細な情報は、Introducing Empire: A Self-hosted PaaS Build on Docker and Amazon ECSをお読み下さい。
- Hailoはタクシー呼び出しのスマートフォンアプリをAWS上で動かしていて、彼らのmicroserviceベースアーキテクチャのためのクラスタ管理基盤としてEC2 Container Serviceを利用しています。彼らは、サービスの優先度や稼働中のメトリクスの組み合わせによって彼らのリソースプール上で高いリソース利用率を保つためにカスタムスケジューラを使っています。より詳細な情報はMicroservices and Elastic Resource Pools with Amazon EC2 Container Serviceをご覧下さい。
コミュニティ
最後に、コミュニティに向けたいくつかの情報を共有したいと思います。
- DockerCon - 私の同僚のDeepak Singhはステージ上で、Docker ComposeとDocker Swarmを利用して、アプリケーションのクラスタをデスクトップからAWSのクラウド上にスケールさせることがすぐにできるようになることをアナウンスしました。
- オープンソース - 我々はソフトウェアコンテナのための共通仕様を作成するためのOpen Container Projectに参加することをアナウンスしました。ECS Container AgentはGitHubで見ることができ、皆さんからのpull requestを歓迎しています。
さらに学ぶには
もしコンテナや、Amazon ECS、そしてDockerについてより学びたいと思ったら、手始めにこちらのリソースをご覧頂くと良いと思います。
- Container Computing and AWS - 私が昨年書いた、EC2 Container Serviceの準備となる導入です。
- EC2 Container Service in Action - EC2 Container ServiceのCLIデモを逐一説明したものです。
- EC2 Container Service Walkthrough - サンプルデプロイの実演ビデオです。
- A Better Dev/Test Experience: Docker and AWS - 2部構成(Part 1, Part 2)で、DockerとEC2を使ってどのように開発とテストの環境を統一していくかを示しています。
- Cluster Management With Amazon ECS - クラスタ管理の基本的なコンセプトの概要です。
- Docker User Guide - Dockerの基本的な部分を紹介してくれる丁寧なハンズオンです。
- EC2 Container Service Developer Guide - 開発者に向けたEC2 Container Serviceの完全なガイドです。
さらなるフィードバックを!
先にも書いた様に、我々はみなさんからのフィードバックが大好きです。これからも続けて下さい!
-- Jeff; (翻訳: SA岩永)
原文: EC2 Container Service – Latest Features, Customer Successes, and More…