今回の発表により、Amazon Simple Notification Service (SNS)がサポートするプロトコルとして、SMSを追加いたしました。USの電話番号をSNSトピックの購読者として追加することができます。つまり、SNSのトピックに対する通知は、購読している電話にSMSのメッセージとして連絡されることになります。SMSは世界でも広くつかわれているメッセージのプロトコルであり、ケータイ、スマートフォンをはじめとした携帯端末で非常に広く使われているので、このプロトコルを通じてSNSを利用したい人は非常に多いでしょう。今回の発表では米国東リージョンのみのサポートですが、これまで通り、今後は東京リージョンに対するサポートも計画していおります。
SNSを用いると、6つの異なるプロトコルを用いて通知することが可能です。Email、Email in JSON format、HTTP、HTTPS、Amazon SQS、そして今回サポートを開始するSMS。各トピック毎に、どのプロトコルの組合せを用いるか設定することができます。

SNSを利用するには、大きく分けて2つの使い方があります。
- SNSのトピックを作成し、CloudWatchを用いてシステム/アプリケーションの監視をするアラームを作成します。このアラームから、SNSのトピックを指定します(例えば、監視しているサーバーの平均CPU利用率が80%が10分続いたらアラームをあげ、その際にSNSのトピックに通知がとぶことになります)。このSNSのトピックからSMSを飛ばすように設定することで、モバイルデバイスにSMSを通じて通知を送信することができます。
- 何らかのアプリケーションを作成して、そのアプリケーションからSNSのトピックに通知を投げる形式です。例えば、そのアプリケーションに登録する際に、ケータイの電話番号を入れるようにしておけば良いでしょう。
さて、AWS Management Consoleを用いれば、下記のように、Webコンソールから、SMSのトピック上に電話番号を登録できます。

SMSの利用についての関連情報です:
- 各AWSアカウント毎に、100SMSメッセージまでは無料で送ることができます。その後、100メッセージ毎に、$0.75チャージされます。
- トピックへの購読を認証するには、SMSを通じて返信する必要があります。
- 現在、10桁のUSの電話番号のみサポートしています。今後、カナダやその他の国もサポートしていく予定です。
- この機能は、米国東リージョンでのみサポートされています。今後、他のリージョンもサポートしていく予定です。
- 各メッセージの頭にはプレフィックスとして、SNSトピックの表示名と">"が差し込まれます。つまり、トピックの表示名がKen野場合は、"Ken>" というのが頭につくことになります。
- メッセージの長さは、アスキーの140文字か、70 Unicodeの70文字となります。プレフィックスの長さも考える必要があります。
- 購読は、AWS Management Consoleもしくは、SNS APIから停止できます。購読者は、"HELP" を送信することでより情報を得ることができます。
いつも通り、今後、さらなるグローバル展開、リージョン対応を継続的に行っていきます。ますます楽しみにしておいてください!
玉川憲 (@KenTamagawa)