Amazon Relational Database Service (RDS)は MySQL、Oracle、SQL Serverの3つのデータベースエンジンをサポートし、面倒でノウハウの必要なデータベースの運用管理の手間を大幅に軽減してくれるフルマネージドなリレーショナルデータベースサービスです。 例えば、データベースのバックアップを毎日自動で行ってくれたり(バックアップデータは耐久性99.999999999%のオンラインストレージ Amazon S3に保存されます。)、ディスク容量が足りなくなったり、CPUやメモリのスペックが足りなくなった場合、データはそのままにAWS Management Consoleから数クリックでディスク容量を増やしたり、スペックを大きくしたり(逆に小さくすることもできます。)することができます。 非常にリーズナブルな時間単位の従量料金でオンデマンドにデータベースインスタンスを起動できたり、リザーブドDBインスタンス購入オプションを利用してさらにコストを削減することも可能です。
ご存知のとおり、AWSは皆様のフィードバックを基に新しいサービスや機能をものすごいペースで追加しています。その数、昨年が82、そして今年はなんと158の新サービス・機能を発表いたしました。 RDSは日本でも非常に多くのお客様にご利用いただいている人気のサービスで、皆様のフィードバックも多く、非常に早いペースで機能の追加がされています。 今日は2012年にこのAmazon Web Services ブログに投稿されたAmazon RDSに関するブログ記事をからこの1年のRDSの進化を振り返ってみたいと思います。
数えてみると今年1年でRDSに関するサービスアップデートの記事は実に23にのぼります。この中で特に反響の大きかった記事3つを紹介いたします。
第1位 Amazon RDS for MySQL - リードレプリカのマスター昇格機能を追加! (Like 95, Tweet 84)
堂々の1位はリードレプリカのマスター昇格機能でした! リードレプリカの昇格機能を使うと、MySQLのリードレプリカを"スタンドアロン"のRDSデータベースインスタンスにコンバートすることができます。DDLオーエレーションの実行や、テーブルのシャーディング、さらにはMulti-AZやポイント・イン・タイムリカバリなどの障害回復機能のもうひとつの選択肢と様々な利用用途が考えられる機能です。
第2位 Amazon RDS for SQL ServerとAWS Elastic Beanstalkによる.NETサポートの発表 (like 44, Tweet 101)
そして、RDSのSQL ServerとElastic Beanstalkの .NETサポートの記事が2位に食いこんできました! Beanstalkとの合わせ技で少しずるい気もしますが、皆様に選択の幅を提供したいと考えるAWSの柔軟性を評価いただいての結果と考え、OKといたしました。Elastic Beanstalkはさらに選択の幅を拡げ、現在、Java、PHP、.NET、Python、Rubyに対応しております。
第3位 Amazon RDS でハイパフォーマンスなプロビジョンドIOPSストレージを利用可能に(東京リージョンも2012/11/16より利用可能になりました!)(like 104, Tweet 19)
3位にはRDSのプロビジョンドIOPS対応の記事がランクインしました! プロビジョンドIOPSとは、ともするとクラウド・コンピューティングのアキレス腱であると言われていたディスクのI/O性能をニーズに合わせて指定することが可能になるという画期的な機能です。これがRDSでも利用可能になりました。MySQL、Oracleデータベースでは最大10,000 IOPS、SQL Serverでは7,000 IOPSまでニーズに合わせて指定することが可能です。
その他の2012年のサービスアップデートは次の通りです。上記の他にも、マイクロDBインスタンスの発表と無料利用枠の適用により、アカウントを取得1年未満の方なら、実質無料でマイクロサイズのRDSを使いはじめられるようになったり、2度にわたる利用料金の値下げなど、料金に関する記事も人気でした。