本日、リージョンをまたいだAWSアプリケーションをより簡単に構築できるようにするために、EBSスナップショットコピー機能をリリースいたしました! EC2のリージョン間でEBSスナップショットのコピーを行うことができるようになります。
リージョン間コピーのユースケースではどういった場合にリージョン間でのEBSスナップショットのコピーが必要になるでしょうか? いくつかのユースケースを紹介いたします。
- 地理的な拡大・グローバル展開 - 新しいリージョンでアプリケーションをローンチしたい場合
- 移行 - あるリージョンから別のリージョンにアプリケーションを移行したい場合
- DR(ディザスタリカバリ) - データの消失や復旧時間を最小化するために、一定の間隔で地理的に異なる場所にデータやログファイルをバックアップしたい場合
EBSスナップショットコピーはスナップショットのコピープロセスを簡素化することで、これらのユースケースのそれぞれを簡単にしてくれます。
スナップショットのコピー方法
EBSスナップショットをあるAWSリージョンから別のリージョンにコピーすることができます。ステータスが"completed"である全てのアクセス可能なスナップショットをコピーすることができます。これには自分で作成したスナップショット、共有されたスナップショット、さらにはAWS Marketplace、VM Import/Export、Storage Gatewayからのスナップショットも含まれます。
Marketplaceのプロダクトを新しいリージョンにコピーする場合、コピー先のリージョンでそのプロダクトがサポートされているか確認する必要があります。
AWS Management Consoleまたはコマンドラインからコピーをはじめることができます。また自分自身のコードから[CopySnapshot]関数を使うこともできます。コンソールからコピー操作をはじめる手順は次のとおりです。

"Copy Snapshot"を選択した後、コピー先のリージョンを選択します。

コピーが実行中の間、コピー先のリージョンに切り替えることで進捗を確認することができます。

その他知っておくべきこと
ここでは、この新機能に関するいくつかの知っておくべきことを紹介いたします。
- AWS Management Consoleでスナップショットコピーの進捗(完了した割合)を確認することができます。
- 同じリージョンに複数のスナップショットをコピーする場合でも、ひとつのスナップショットを複数のリージョンに平行してコピーする場合でも同時に複数のスナップショットコピーコマンドを実行することができます。コピー実行中でも関連するEBSボリュームの性能に影響することはありません。
- コンソールベースのインターフェースはプッシュ・ベースで、ソースリージョンにログインし、どこにスナップショットを送りたいかを指定します。これと対照的に、APIとコマンドラインはプル・ベースで、コピー先のリージョンで処理を実行する必要があります。
料金
リージョン間でのスナップショットのコピーをする場合、通常のデータ転送料金が課金されます。新しいスナップショットを作成したら、コピー先のリージョンの通常のストレージ料金がかかります。
Coming Soon
ご覧いただいたとおり、EBSスナップショットコピーにより、地理的な拡大、データセンターの移行、DR(ディザスタリカバリ)がより簡単にできるようになります。次のステップとして、AMI (Amazon Machine Images)のリージョン間コピーの実装を予定しています。選択したリージョンにパブリックAMIおよびカスタムAMIをコピーできるようになるでしょう。