EC2に新しいインスタンスタイプ、ハイメモリクラスタエイトエクストララージ(cr1.8xlarge)が追加されました! このインスタンスタイプは、インメモリ・データベースや、グラフデータベース、およびメモリを大量に消費するHPCのように、計算能力、メモリ、およびネットワーク帯域幅を多く必要とするアプリケーションをホストするために設計されています。
スペックは以下のとおりです。
- Intel Turbo BoostおよびNUMAをサポートする、2.6 GHzのIntel E5-2670プロセッサー2つ
- 244 GiB のRAM.
- 120 GB SSD のインスタンスストレージ2つ
- Cluster Placement Groupsをサポートする10 ギガビットのネットワーク
- HVM(完全仮想化)のみ
- EBS-Backed AMIのみのサポート
これは、合計で88 ECU(EC2 Compute Unit)を持つ馬車馬のようなインスタンスです。大量のメモリを必要とし、32のハイパースレッドコア(1プロセッサあたり16)を利用できるアプリケーションを稼動するのに使うことができます。例えば、SAP HANAやgenome assemblyのようなメモリを大量に消費する科学的な問題のように、インメモリで行う分析システムにぴったりではないかと期待しています。
Turbo Boost機能は非常に興味深い機能です。OSが最大限の処理性能を要求すると、アクティブコア数、総消費電力、およびプロセッサの温度を監視しながら、CPUのクロック周波数を上げていきます。ドキュメントに記載されている温度限界内にとどまっている間は、可能な限り高速にCPUが稼動します。
NUMA (Non-Uniform Memory Access)は2つのプロセッサーのうちの1つに起因するメモリの特定のブロックに対するリクエストの大部分にあるワークロードを最適することによって、メインメモリへのアクセスを高速化します。 プロセッサアフィニティ(プロセッサ親和性とも言い、プロセッサのひとつを特定のスレッドに関連付けられるよう制御を行う)を有効化し、所定のルールに従ってメモリの再配置を管理する世話をすることによって、大幅なパフォーマンスの向上が可能です。 NUMAについてより詳しい情報は、こちらのIntelの記事をご覧ください。
利用料金は、米国東部(北バージニア)リージョンで、1時間あたりLinuxインスタンスが3.5 ドル、Windowsインスタンスが3.831ドルです。1年もしくは3年のリザーブドインスタンンス、およびスポットインスタンスもご利用いただけます。
これらのインスタンスは、現在米国東部(北バージニア)リージョンで利用可能です。将来的には他のリージョンでも利用できるよう計画しています。