おそらくAWS Trusted Advisorのリコメンデーションや同等の機能をもったサードパーティのツールによりガイドされていると思いますが、Amazon EC2のリザーブドインスタンスをうまく利用することにより、キャパシティを確保しつつ、コンピュートのコストを下げることができます。
本日、ニーズが変化した際にリザーブドインスタンスを変更できるようにすることで、リザーブドインスタンス(RI)モデルをより一層柔軟にいたしました。具体的には、同じリージョン内にあるアベイラビリティーゾーン間でRIを移動できるようになりました。もしお持ちのAWSアカウントがEC2-Classiceが有効になっているものでしたら、EC2-ClassicとEC2-VPC間のRIも移動することができます。
それではこの機能がどのように動作するかを確認するツアーを見てみましょう。 今回はAWS Management Consoleを使っていますが、 EC2 APIやAWS Command Line Interface (CLI)を使うこともできます。
EC2のコンソールを開き、Reserved Instancesをクリックします。変更したいRIを選択して、Modify Reserved Instancesボタンをクリックします。
コンソールに既存のRI一覧がグループで表示されます。(リージョン、インスタンスタイブ、Product、Tenancy、Offering Type、期間、終了日/時間が同じ全てのRIが同じグループのメンバーになります。)
各グループ内のいくつかまたは全てのインスタンスを変更するためにCountフィールドを使うことができ、さらにAddボタンを使って、変更を指定するための追加の行を挿入することができます。アベイラビリティーゾンと(EC2-Classicが有効なアカウントであれば)ネットワークプラットフォームの両方またはいずれかを変更することを選択することができます。
スクリーンショットのゾーンの数が、同じでないことについては心配しないでください。このAWSアカウントは少し古いもので、少し多くのゾーンへのアクセスを持っているものです。
Continueをクリックし、リクエストの内容に間違いがないか確認したら、Submit Requestをクリックして、指定した変更を開始してください。
開始されると、各変更は2時間以内に成功または失敗します。既存のリザーブドインスタンスの状態を確認することができますし、変更の仮定で、新しいリザーブドインスタンスが作成されるのも確認することができます。
コンソールをリフレッシュすることでステータスの変更をトラックすることができます。 ステータスメッセージが"pending"でなくなったら、変更処理が完了です。
この新機能を使うにあたり、以下のことを頭に入れておいてください。
- リザーブドインスタンスの可用性は絶えず変化します。したがって、各変更リクエストは失敗することがあります。リクエストが失敗したら、時間を置いてやり直すことができます。
- 所有しているアクティブなリザーブドインスタンスのみ変更することができます。Marketplaceで売り出し中のリザーブドインスタンスは変更できません。
- リクエストするアベイラビリティーゾーンとネットワークプラットフォームはアカウントで利用可能なものである必要があります。
- 変更は可能な限りすぐに有効になり、料金のベネフィットは現在の時間の最初から適用されます。
- リザーブドインスタンスが変更できない場合、元のプロパティを維持します。
そうそう、もう一つ - RIを購入すると、時間あたりの料金の値下げと容量の保証という、2つの異なるベネフィットを得ることができます。 容量は、RIのネットワークプラットフォーム単位での保証となりますが、料金はその限りではありません。言い換えると、cc2.8xlargeのRIを購入した場合、どのネットワークプラットフォームを使っているかに限らず料金のベネフィットを得ることができますが、容量の保証はRIのネットワークプラットフォーム内に限定されます。
皆様がこの新しい機能を楽しみ、役に立つことを願っています。是非フィードバックをお寄せください!