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【AWS発表】Route53のドメイン名によるヘルスチェック

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Amazon Route 53は、可用性と拡張性に優れたドメインネームシステム(DNS)ウェブサービスです。

昨年、Route 53 のヘルスチェック機能を導入いたしました。 ヘルスチェックを設定し、主サイトが期待通りに応答できなかった場合に、トラフィックをバックアップウェブサイトにルーティングするようにすることができます。それ以降も、文字列マッチング、HTTPSのサポートや、チェック間隔を短くしたり、フェイルオーバーのしきい値を設定可能にしたりと、基本的なヘルスチェックモデルを強化してきました。

本日、ドメイン名によるヘルスチェックをサポートすることで、Route53のヘルスチェックモデルを強化いたしました。 この新しいオプションは、今までサポートしていた特定のIPアドレスに向けられたヘルスチェックの代替となる新しいオプションです。

これらのヘルスチェックをRoute53のDNSフェイルオーバー機能と一緒に使うことで、 自動的に健全なエンドポイントだけにリクエストをルーティングすることにより、アプリケーション全体の可用性を向上することができます。 例えば、可用性の高いデータベースのシナリオでは、db-primary-1234.us-west-2.rds.amazonaws.comdb-secondary-1234.us-west-2.rds.amazonaws.comといった、プライマリとセカンダリのデータベースのエンドポイントに対してヘルスチェックを作成することができます。 ドメイン名に対してヘルスチェックを設定するので、内部のIPアドレスが変わっても、ヘルスチェックは機能します。 (Amazon RDSのような、IPアドレスが変わるサービスにとって、エンドポイントの現在のIPアドレスを使用する代わりに、DNS名を使えることは重要なことです。) それから、プライマリとセカンダリのエンドポイントを指すdb.example.comというCNAMEを作成し、‘Failover’ルーティングポリシーを有効にし、CNAMEレコードをヘルスチェックと関連づけることができます。 アプリケーションレイヤーは、データベースに接続するために、db.example.comを使用し、Route53のヘルスチェックとDNSフェイルオーバーは、インスタンスの健康状態をもとにして、アプリケーションレイヤーから正しいデータベースインスタンスへ、自動的にリクエストをルーティングします。 一連の仕組みがどのように動作するのかを表した図を以下に示します。:

この新しいタイプのヘルスチェックはAWSマネジメントコンソールAWS CLIRoute 53 APIを使って設定することができます。

AWSマネジメントコンソールからは、endpointのDomain Nameオプションを選択し、チェックしたいドメイン名を入力します。:

DNSは、Route53がヘルスチェックを実行するたびに、再解決(つまり、ドメイン名がIPアドレスに変換)されます。 高頻度のヘルスチェックを有効にしている場合をのぞき、ヘルスチェックのデフォルトの間隔は30秒です。(有効にしている場合は10秒です。)

どちらのタイプのエンドポイントの場合でも、Route53は複数の場所からヘルスチェックを実行します。各場所では独自のDNS解決を行います。チェックされる名前が、レイテンシベースのルーティングを使用していたり、コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)の一部であるような場合、Route53は別のエンドポイントを適切にチェックします。 これにより、アプリケーションの全体的な地球規模の健康とアクセシビリティをより正確に把握、維持できるようになります。

この新機能はすでにご利用可能ですので、いますぐお試しいただけます!

-- Jeff;


この記事はAWSシニアエバンジェリスト Jeff BarrのAmazon Web Services Blogの記事、 Domain Name Health Checks for Route 53を 堀内康弘 (Facebook, Twitter)が翻訳したものです。


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