トランスコーディングは、ファイルサイズを小さくしたり、特定のデバイスと互換性を持たせるために、メディアファイル(動画や音声)のサイズ、フォーマット、その他のパラメータを変更し、適応させる処理のことです。 Amazon Elastic Transcoderはコスト効率の良い、使った分だけのお支払いモデルで動作する、スケーラブルでフルマネージドなサービスです。 ライセンスを取得したりソフトウェアをインストールする必要なく、多種多様な人気のある出力デバイスやフォーマットをサポートするトランスコーディングプリセットを活用することができます。 Amazon Elastic Transcoderは、MP4、WebM、MPEG2-TS、MP3、OGGを含む多くのパッケージングフォーマットをサポートし、H.264およびVP8のビデオフォーマットと、AAC、MP3、Vorbisの音声フォーマットを出力します。 さらに、セグメント化されたビデオファイルとマニフェストファイルを出力することで、HLSビデオストリーミングをサポートします。
強化された並列処理
ここ数ヶ月にわたって、静かにサービス内の並列処理のレベルを高めてきました。 ジョブが1種類以上のフォーマットの出力を含む場合、1ジョブあたり最大で30の出力を並列に処理することができます。 デフォルトでは、1AWSアカウントあたり最大4つのパイプラインを持つことができ、各パイプラインは12〜20のジョブを同時に処理することができます。(この制限はリージョン毎に異なります。詳しくはこちらをご覧ください。)
Elastic Transcoderは、キューが100以上のジョブに成長した場合でさえも、キューの時間を最小化するように調整されています。 私たちが測定したところ、平均のキュー時間は0.6秒で、3.2秒P90ポイントに到達しました。言い換えると、Elastic Transcoderにサブミットされたジョブの90%の処理が3.2秒以内に開始されたということです。 例として、米国東部(北バージニア)リージョンにサブミットされた、20Mbpsのビットレートの5分のHDを800Kbps、1Mbps、2Mbpsのビットレートに変換するトランスコーディングジョブが約3分で完了しました。
はじめに
全てのAWSのお客様はAWS無料利用枠の一部として、20分間の音声トランスコーディング、20分間のSDトランスコーディング、10分間のHDトランスコーディングを無償でご利用いただけます。 すぐに利用を開始するにはElastic Transcoder Developer Guideをご覧ください!
-- Jeff;
この記事はAWSシニアエバンジェリスト Jeff BarrのAmazon Web Services Blogの記事、 Amazon Elastic Transcoder Updateを 堀内康弘 (Facebook, Twitter)が翻訳したものです。