Amazon Linux AMIは Amazon EC2上で動かすためにサポート、メンテナンスされているLinuxイメージです。
新しいバージョンは、1つ以上のリリース候補を含む公開テストを経た後に、六ヶ月間隔でリリースされています。リリース候補はEC2 フォーラムでアナウンスされます。
2015.03が本日リリース
本日、2015.03 Amazon Linux AMIをリリースしました。PVおよびHVMモード両方、およびEBS-backedとInstance Store-backedの両方に対応しています。
このAMIは、カーネル3.14.35を使用しており、全AWSリージョンで利用可能です。
いつもの方法でこの新バージョンAMIを起動できます。また、既存のEC2インスタンスで以下のコマンドを実行し、リブートすることでもアップグレードできます。
sudo yum clean all
sudo yum update
(※補足:AMIのID番号は、Amazon Linuxのページに一覧がありますが、まだ日本語版ページに最新情報が公開されていない場合は、言語を英語に切り替えてみてください。例えば東京リージョンにおけるHVM (SSD) EBS-Backed 64-bit AMIのIDは、 ami-cbf90ecb です。)
新機能
Amazon Linux AMIのロードマップの多くはお客様のリクエストによって決められています。このリリースサイクルで、私達はこれらリクエストに沿って多くの機能を追加しました。以下はその一部です:
- Python 2.7がコアシステムパッケージでのデフォルトになりました。コアシステムパッケージにはyumとcloud-initも含まれます。バージョン2.6と3.4もリポジトリ上に、それぞれpython26、python34として存在します。
- nvidiaパッケージ(特定のAMIをG2インスタンスで実行するために必要です)でDKMSが有効になりました。これにより新しいカーネルにアップグレードする際、nvidiaモジュールが新カーネルと実行中のカーネルそれぞれ用にリビルドされるようになります。
- Ruby 2.2がruby22としてリポジトリ上に用意されました。Ruby 2.0が引き続きデフォルトのRubyです。
- PHP 5.6がリポジトリ上にphp56として用意されました。これはPHP 5.5と平行して動かすことが出来ます。
- Docker 1.5がリポジトリに含まれるようになりました。
- Puppet 3.7が含まれるようになりました。Puppet2とPuppet3パッケージはコンフリクトしてしまうため、同時にはインストールできません。
リリースノートには新機能やパッケージに更新についてより詳細情報が記載されています。
注意点
以前に議論したように、今後新しい32bit版AMIはリリースされません。2014.09もしくはそれより以前のAMIをご利用されているお客様のためには、引き続き32bit版パッケージをリリースします。今後新しいプロジェクトには64bit版を使うことをお勧めします。
CG1インスタンスタイプ用の新しい"GPU" AMIは今後公開されません。繰り返しですが、パッケージの更新はされますが、新しいプロジェクトにはG2インスタンスタイプを使うようにしてください。
— Jeff; (翻訳:下佐粉 昭)