今回の発表により、ロードバランサーのサービス(ELB: Elastic Load Balancing)に新しい機能を追加しました。
- 東京リージョンとシンガポールリージョンでIPv6をサポート
- モニタリングサービスAmazon CloudWatchで、各ELBの新しい6個のメトリクスを利用可能に
- ELBのDNSエントリが、複数のIPアドレスを返すように
IPv6のサポート
今年の前半に、米国東とヨーロッパリージョンにて、IPv6のサポートを発表しましたが、今回の発表により、東京とシンガポールリージョンでmoIPv6のサポートをはじめました。IPv6のサポートについて、詳しくは、前回のブログ記事を参照ください。
新しいメトリクス
新しく6個のメトリクスをCloudWatchで利用可能になりました。2つのメトリクスは、ELBについての情報を提供します。他の4つのメトリクスは、ELBの配下に置かれるEC2に関連するメトリクスです。
ELB関連のメトリクスとして、HTTP 4xx (client error) と 5xx (server error)のステータスレコードの数についてのメトリクスを提供します。 HTTPCode_ELB_4XX と HTTPCode_ELB_5XXと名付けられています。
EC2関連のメトリクスは、ELB配下のEC2インスタンスから返されたHTTP 2xx (success)、3xx (redirection)、 4xx (client error)、5xx (server error)の数についてのメトリクスです。これらのメトリクスの値には、前述のELBのメトリクスでカウントされたものは含まれていません。
AWS Management Consoleでこれらのメトリクスを見ることができます。こちらがその例です:

IPアドレスの追加
ELBのDNS名についてDNS lookupをすると、ロードバランサーで利用しているアベイラビリティゾーンの数に応じて、最大8個までのIPアドレスを返すようになりました。このような追加IPアドレスを利用することで、クライアントはDNSの名前解決を再度することなく、コネクションをリトライすることができます。この新しい変更は新規で追加されたELBには即座に適用されます。既存のELBには、3週間かけて順次適用していきます。
より詳細については、こちらのドキュメントをご参照ください ⇒ Elastic Load Balancing Documentation(英語)
玉川憲 (@KenTamagawa)