.NET用のAWS Elastic BeanstalkがAmazon Virtual Private Cloud (VPC)をサポートし、Amazon Relational Database Service (RDS)とシームレスに統合できるようになり、設定ファイルを使ってカスタマイズもできるようなりました。
Elastic Beanstalkを使えば、AWS上で.NETアプリケーションを簡単にデプロイおよび管理することができます。Elastic BeanstalkはWindows Server 2008 R2およびWindows Server 2012をご利用いただけますので、最小限の変更で.NETアプリケーションを実行できます。
VPCの統合
Amazon VPCを使用すると、独自の仮想ネットワークを構築できます。このAWSクラウド上で論理的に分離されたセクションの中で、.NETアプリケーションを実行するようにElastic Beanstalkを設定することができるようになりました。例えば、Elastic Beanstalkのバックエンドのサービスをホストするのにプライベートサブネットを作り、パブリックサブネットに公開用のWebアプリケーションを配置するといった使い方ができます。
Amazon VPCと一緒にAWS Elastic Beanstalkを使う方法についてさらに詳しい情報を知りたい方は、AWS Elastic Beanstalk Developer Guideをご参照ください。
RDSの統合
アプリケーションにリレーショナルデータベースを使いたい場合、Elastic Beanstalkの.NETアプリケーション用にAmazon RDSのDBインスタンスを簡単に設定することができるようになりました。AWS Toolkit for Visual StudioまたはAWS Management Consoleを使えば、わずか数クリックでRDS DBインスタンスを追加することができます。接続情報は、接続文字列を通して、アプリケーションに自動的に渡されます。詳細については、AWS Elastic Beanstalk Developer GuideのAmazon RDSの使い方をご参照ください。

設定ファイル
Elastic Beanstalkの設定ファイルはYAMLのテキストファイル形式で、次の2つの方法で環境をカスタマイズすることができます。
- ファイルのダウンロード、コマンドの実行、エージェントやパッケージのインストールと環境変数の設定により、環境内で実行するソフトウェアをカスタマイズできます。
- DynamoDBのテーブル、SQSのキュー、CloudWatchのアラームといった追加リソースを設置、設定することができます。
例えば、アプリケーションがアプリのデータに書き込み権限を必要とするような場合、次の設定ファイルを使って、パーミッションを許可することができます。
01-changeperm:
command: icacls "C:/inetpub/wwwroot/myapp/App_Data"/grant DefaultAppPool:(OI)(CI)F > log.txt2>&1
cwd:"C:/inetpub/wwwroot/myapp"
設定ファイルと他の設定例についての詳しい情報はAWS Elastic Beanstalk Developer GuideのAWS Elastic Beanstalk 環境のカスタマイズと設定をご参照ください。
堀内康弘 (Facebook, Twitter) + Saad