1年ほど前に、AWSは、サーバー用途のために特化した、シンプルで安定したセキュアなLinux環境を提供しようというゴールのもとに、Amazonが提供するLinuxのAMI(マシンイメージ)であるAmazon Linux AMIのベータ形式での提供をはじめました。そして有難いことに、このAmazon Linux AMIは、これまで多くのユーザーの皆様にお使い頂いておりますので、今後も、益々このAmazon Linuxを改善し、Amazon Web Serviceのツール群とよりスムーズに統合できるように努力していきます。
今回の発表は、このAmazon Linuxのベータをとり、正式版として公開するものです!この新しいバージョン(2011.09)のAMIは、重要な新機能を含んでいます。こちらがそのサマリーです。
- インストール済みのパッケージにアップデートがある際に、その日のメッセージ(The Message of The Day)が教えてくれます
- AMIのデフォルトの設定は、新しいリリースが出たときにスムーズにアップデートがかかるようになっていますが、アップデート・リポジトリを特定のバージョンにロックすることで、自動的に新しいリリースにアップデートされるのを避けることができます
- AWSセキュリティセンターがすでに存在していますが、さらに、そういったセキュリティ事項を、TwitterやRSSフィードで提供していきます
- Puppetがリポジトリに追加され、システム構成管理ツールとして利用できます
- EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux) リポジトリがインストールされました。これを利用するには、この設定を有効にする必要があります。このEPELには、Amazon Linux AMI互換の3,000に及ぶ追加のパッケージが含まれています
- cfn-init デーモンがデフォルトでインストールされ、CloudFormationのための設定をより容易にします
- 34の新しいパッケージが利用可能になりました。これらは、AWSコマンドラインツール、Dash、Dracut、Facter、Pssh、Varnishを含みます。222パッケージがアップデートされ、9パッケージが除去されました。全てのリストをご覧になりたい場合は、リリースノートを確認くださいませ。
玉川憲 (@KenTamagawa)