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【AWS発表】Amazon CloudFrontで複数オブジェクトの無効化を簡単に実現

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多くのAWSのお客様は、エンドユーザに対してAmazon CloudFrontを利用して高速かつ低レイテンシーでコンテンツの配信行っています。それは、CloudFrontには利用料における最低限のコミットメントが存在しないことで、あらゆる規模のウェブ領域で活用いただけることにあります。

各CloudFrontのエッジロケーションでは、動的、静的、ストリーミングもしくはインターラクティブなコンテンツを可能な限り高速に配信するため、直近に利用されたオブジェクトのキャシュを行います。またキャッシュされているオブジェクトの有効期限が切れる前に無効化(削除)する機能もCloudFrontは提供しています。例えば、もしあなたが新しいCSSファイルを自身のウェブサイトにアップロードした場合、次回ユーザがサイトにアクセスした時には更新されたファイルを参照されるよう、ファイルの無効化を行うことが考えられます。

複数オブジェクトの無効化
CloudFrontの無効化機能として、ワイルドカードインバリデーションを追加でサポートしました。これにより無効化対象のパスの後ろに”*”文字を追加できる様になり、パスに一致する全てのオブジェクトの無効化が可能となります。ワイルドカードインバリデーションはオブジェクト単位での無効化に要する時間と遜色ない上、無効化のオブジェクト数にも上限無くご利用いただけます。

ワイルドカードインバリデーションは様々なシチュエーションで活用できます。もしあなたのウェブサイト、もしくはウェブアプリケーションで、新しいバージョンをデプロイする際に、”/*"を指定することで、既存の全てのコンテンツを無効化することが出来ます。もしコンテンツがユーザ名で分類されている場合、"/users/jefbar-data*"のような無効化のパスを指定することも出来ます。こういったことからも、ワイルドカードインバリデーションは多くの場合、非常に簡単に利用できることがご理解いただけるかと思います。また、コスト的な効果もあります。(下記、コスト削減をご覧ください)

この機能はAWS Management ConsoleAWSコマンドラインインターフェイス(CLI)、 AWS Tools for Windows PowerShell、そしてCloudFrontの無効化APIを利用してアクセスすることが可能です。下記にコンソールを利用した複数のオブジェクトの無効化の方法を紹介します。

合わせて今回、無効化の制限に関しても改善を行い、ディストリビューション毎に、1回の無効化要求で最大3,000オブジェクトを指定できるようになりました。これは、1回の無効化要求で最大3,000オブジェクトを指定できますし、1つのオブジェクトを指定した3,000回の無効化要求、もしくはその他3,000オブジェクトを超えない中で、様々な組み合わせの処理要求を出すことが可能になりました。更に、無効化パス内に”*”ワイルドカード文字を指定したものに関しては、各ディストリビューション毎に最大15個のパスまで実行することが出来ます。より詳細な無効化の制限情報に関しては、無効化の制限をご確認ください。

コストの削減
CloudFrontでは、毎月最大1,000までの無効化パスの指定を無料で実行出来ます。(追加の無効化パス指定はそれぞれ$0.05がかかります) "*"文字が含まれる無効化パスに関しても同様の請求が行われますが、パス内に数百、もしくは数千のオブジェクトが含まれていたとしても、1つのパスとしてカウントされます。詳細についてはCloudFrontの料金ページをご確認ください。


— Jeff; (翻訳 北迫)


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