同僚のTina AdamsがAmazon Redshiftの新しいインスタンスタイプと、新しいリザーブドインスタンス購入方法についてゲストポストを送ってくれました。
— Jeff;
Amazon Redshiftはペタバイト級のデータ分析を高速、安価、かつシンプルに実現します。Redshiftには並列でのSQL処理や、圧縮に対応したカラムナ(カラム指向)ストレージ、エンドツーエンドの暗号化といった高度な機能が備わっています。また、マネージドサービスとして提供されているため、ユーザはデータベースの管理ではなく、データ処理に集中することができます。費用は全インスタンスタイプにおいて$1,000/TB/年以下で提供されています。Redshiftクラスターを起動する際には、Dense Compute (SSD)かDense Storage (HDD)のどちらかのインスタンスファミリーを選択することが可能です。
本日、Dense Storageファミリーにこれまで以上に高速でより費用効果が高い第二世代のインスタンス、DS2を追加しました。それに加えて、Dense StorageとDense Compute両方のファミリーでリザーブドインスタンスの費用の支払い方法に"前払いなし(No Upflont)"が選択できるようになりました。これによりオンデマンドの支払いと比較して20%のディスカウントを受けることが可能です。より深い割引が必要な場合は、リザーブドインスタンスの支払い方法で、全前払い(All Upfront)を選択していただくことも可能です。
新しい DS2 インスタンス
DS2インスタンスは、Dense Storageの前世代であるDS1(これまではDW1と呼んでいました)と比較して、ストレージサイズはそのままに、メモリと演算能力が二倍になっています。またDS2はエンハンスドネットワーキングが有効になっているため、DS1と比較して50%以上のディスクスループットの向上が見込めます。平均的にはDS2はDS1より50%程度良いパフォーマンスを期待できます。にも関わらず金額は同じです。(※訳注:本エントリ公開時点では、日本語の料金ページは部分的にしか新料金や新インスタンスに対応していませんでした。日本語ページが更新されるまでは言語を英語にしてご確認ください。また下記表はUS EASTリージョンの費用を基に計算したものです)
Instance | vCPU | Memory (GiB) | Network | Storage | I/O | Price/TB/Year (On Demand) | Price/TB/Year (3 Year RI) |
Dense Storage – 現行世代 | |||||||
ds2.xlarge | 4 | 31 | Enhanced | 2 TB HDD | 0.50 GBps | $3,330 | $999 |
ds2.8xlarge | 36 | 244 | Enhanced – 10 Gbps | 16 TB HDD | 4.00 GBps | $3,330 | $999 |
Dense Storage – 旧世代 (旧称:DW1) | |||||||
ds1.xlarge | 2 | 15 | Moderate | 2 TB HDD | 0.30 GBps | $3,330 | $999 |
ds1.8xlarge | 16 | 120 | 10 Gbps | 16 TB HDD | 2.40 GBps | $3,330 | $999 |
Dense Compute – 現行世代 (旧称:DW2) | |||||||
dc1.large | 2 | 15 | Enhanced | 0.16 TB SSD | 0.20 GBps | $18,327 | $5,498 |
dc1.8xlarge | 32 | 244 | Enhanced 10 Gbps | 2.56 TB SSD | 3.70 GBps | $18,327 | $5,498 |
私達は、現在DS1をお使いのお客様はすぐにでもDS2に移行されるであろうと考えています。移行しない理由は何もないのです。DS1からDS2に移行するには、DS1で取得したスナップショットを同サイズのDS2クラスターにリストアするだけです。スナップショットからのリストアは、マネジメントコンソールで数クリックするだけのオペレーションです。AWSの「ストリーミングリストア」機能によって、クラスター作成後S3から全データがリストアされるのを待つことなくクエリーを実行し始めることができます。お望みならば、リストアが完了した後にDS2クラスターのサイズを数クリックで変更することが可能です
(※訳注:本エントリ公開時点では、まだ東京リージョンではDS2を利用可能になっていませんでした。順次利用可能になる予定ですので、まだ管理コンソールからDS2が選択できない場合は、少しお待ちいただくか別リージョンでお試しください)
"前払いなし"と"全前払い"のリザーブドインスタンス費用
リザーブドインスタンスの支払い方法として、3種類から選択できるようになりました!これにより、前払いの費用をいくらにするか、ご希望に合わせて選択することが可能になります。これらリザーブドインスタンスの支払いを選択するには、Reserved Nodesタブをマネジメントコンソールから選択するだけです。以下のオプションから選択が可能です:
前払いなし(No Upfront) - 前払い不要。継続利用をお約束いただくだけで、オンデマンド支払いと比較して1年で20%の費用削減が可能です。このオプションは1年間の契約のみ選択可能です。
一部前払い(Pertial Upfront) - EC2で旧来提供していた「重度使用リザーブドインスタンス」と同じ考え方です。リザーブドインスタンス費用の一部を前払いしていただき、かつ1年もしくは3年の継続利用をお約束いただくことで利用可能になるオプションです。オンデマンド支払いと比較したディスカウントは、1年間利用で41%、3年間利用で73%になります。
全前払い(All Upfront) - リザーブドインスタンスの全体費用(1年間もしくは3年間分)を一括でお支払いいただく方法です。これが最も安価なオプションであり、オンデマンド支払いと比較して1年間利用で42%、3年間利用で76%のディスカウントを受けることが可能です。
引き続きご注目ください
今後もAmazon Redshiftには新しい機能が追加されていきます。ぜひご期待ください。最新機能のアナウンスを得るには、Amazon Redshift Forumにログインしていただき、Amazon Redshift Announcementsスレッドを購読してください。Developer Guideの更新履歴やManagement Guideの更新履歴を確認いただくことでも情報を得ることができます。また、redshift-feedback@amazon.com宛へのフィードバックもお待ちしております。
— Tina Adams, Senior Product Manager (翻訳:下佐粉 昭)